それほんと?白髪や髪に関する都市伝説を検証してみた!
髪の毛って男女を問わず大切なものですよね。「髪は女の命」といいますが、それも昔のことわざと言いますか言葉で、男性がハゲてきたら気になるように、育毛ケアするように、すべての人にとって髪の毛は重要です。
ただし、髪の毛に関する研究はあまり進んでいません。医学や健康に関する研究は、どうしても命に関わるものが優先となってしまうからです。だからといって、髪の毛のことがおろそかでいいとは限りません。髪がないことを気に病んで、最悪の結果を選ばれる人もいるのです。
髪の毛はあまり重視されませんが、人の心とつながっているため、とても大切なものですよね。しかし髪に関する都市伝説もあります。今回は髪の毛にまつわる都市伝説を検証し、俗説を確認していきます。
といってもほとんどが都市伝説。信じてはいけないものも多く、逆に信じていると間違った知識のままで髪の毛のケアを続けることになります。そうしたことを防ぐために、検証していきましょう。
目次
マリー・アントワネットが一晩で白髪に
かの有名なフランス王妃マリー・アントワネットは、一晩で髪の毛が真っ白になったという逸話があります。もともとブロンドの美しい髪をしていたのが、国外逃亡に失敗し、ギロチンにかけられるかもしれないとの恐怖におびえて、一晩にして髪の毛が白髪になったという伝説、聞いたことがあるのではないでしょうか。
これは本当っぽい話ですけれども、一度生えた髪の毛の色が、途中で変わってしまうことはほぼないのです。強いストレスのエピソードとして有名ですが、髪色をコントロールすることはできません。よって、この話は医学的な根拠がないものと思われます。
白髪は抜いたら増えるという嘘
白髪はメラノサイトの増減でおきます。メラノサイトとはメラニンという物質の増減できまるのです。日焼けしたときにメラニンが増加して、肌が黒くなったり、もともと黒い方はこのメラニンが強い、といった話を聞いたことがありますよね。
じゃあ、白髪はどうなのかというと、メラニンが髪の毛から抜け落ちることでメラニンホールができてしまって、空気がその物理的な穴に入り込んで、パンパンに膨れているのです。
ではそんな仕組みをもつ白髪は、どうして抜いたら増えるような気がするのでしょうか。まず、時間の経過とともに白髪は増えるというのが一点。そして抜いたらよけいに気になってしまうので、白髪を気にかけるようになるという心理効果が一点。
こうした状況が重なって、白髪が増えたことと、抜いたことの因果関係があるように錯覚するのです。因果関係は疑似相関なので、まったく関係がありません。
疑似相関といえば、たとえば「プールの溺死者の数」と「ニコラス・ケイジの年間映画出演本数」はみごとに相関していますが、何の関係もありませんよね。白髪を抜くという行為と白髪が増えるという現象も、このプールの溺死者とニコラス・ケイジの出演本数と同じように、科学的にみればまったく関係がないものなのです。
頭皮が前後に動く人は、はげにくい
子供の頃、頭皮を前後に動かしてみて、「動く=ハゲにくい、動かない=ハゲる」と占ったことはありませんか?私はありますし、いまでも多く語られている都市伝説のようです。
頭皮がかたいのは、皮膚がかたまっているからです。たとえば高齢になってくると皮膚が硬直しますので、それでかたくなったように感じるのです。そうなると、これもまたある種の疑似相関で、頭皮がかたいとハゲるのではなく、ハゲるほどの高齢者の皮膚がかたくなっていて、頭皮が動かなくなるのではないでしょうか。
これもまた都市伝説のひとつですね。
白髪になったらハゲることはない
他にも都市伝説はまだまだあります。
白髪の人はハゲないという都市伝説。聞いたことありませんか?確かに白髪の人は髪がふさふさで、ハゲている人は髪がクログロしているイメージがあります。でもそれは先入観と言いますか、経験による思い込みではないでしょうか。
実際には、白髪でありハゲであり、という方は大勢いるのですよ。
体毛が濃い人はハゲやすい
体毛が濃い人はハゲやすいという思い込みもあるのではないでしょうか。しかしこちらもそれほど根拠があるわけではなく、テストステロンが脱毛を誘発しやすいというだけのことです。
わかめやこんぶの科学的根拠
実は、医学的・科学的には、わかめやこんぶによって髪が生えてくる、白髪が改善するというのは、証明されていないのです。しかし、経験則として亜鉛・鉄分・ミネラルなどで髪の毛の状態が改善することがしられています。
私がおすすめするブラックアップも、わかめやこんぶのフコイダンを抽出してツバメの巣エキスも多量に入れているようです。これは科学的根拠半分、経験則半分。
ただ実際に、私の髪の毛は芯から真っ黒ですから、医学や科学も、まだまだなのだなと思います。早い解明が待たれますね。